じゅえり〜だんごのぶろぐ

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【資格取得】日商簿記3級に1ヶ月(独学 勉強時間 50時間ほど)でITエンジニアが合格できた話

皆さんは、日商簿記3級という資格(検定)をご存知でしょうか。

商工会議所のサイトには以下のようにあります。

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。 基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。

www.kentei.ne.jp

私は、2021年5月に勉強を始めました。 その後、2021年06月に日商簿記3級の試験を受け、1ヶ月の勉強期間で合格することができました。(私が受けた試験の合格率は30%でした。)

Google日商簿記3級について検索すると、以下のようなサジェストがヒットします。

  • 簿記3級 独学

  • 簿記3級 1ヶ月

  • 簿記3級 簡単

世の中には、公認会計士といったプロの方々がブログやYouTubeなどで日商簿記3級の勉強方法や「独学で合格できるのか」などの疑問について解説しています。

このような情報が出回っている中、"ITエンジニアという会計のプロでない人が、日商簿記3級に1ヶ月で合格できた理由や勉強方法"を情報発信することは誰かの役に立てるのではないかと思い、記事を書いています。

ここからは、どのようなスケジュール、どのような方法で勉強していったのか説明していきたいと思います。

1.購入した参考書

購入した参考書はこれです。

TAC出版から発売されている

"スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級" bookstore.tac-school.co.jp

1-1.参考書を選ぶ基準

私は参考書を選ぶ際の基準として、以下の3つを考えています。

  • "自分が"読んで理解しやすい工夫がされているか

  • 自分の勉強スケジュールにあっているか

  • 自分が資格を取得する目的にあっているか

一つずつ説明していきます。

1-1-1."自分が"読んで理解しやすい工夫がされているか

これは、よくブログ記事やYouTubeでも言われる「自分にあった参考書を購入しましょう。」というものです。

自分にあった参考書っていうのがわかんないんだけど...という方

大丈夫、直感で選んでもらって大丈夫です。

そもそも、1つの資格に対して数多くの参考書があると思いますが、記載されている内容に違いはほとんどありません。

日商簿記3級の参考書であれば、日商簿記3級の内容しか記載されてないです。

なので、「なんかわかりやすそう」、「面白そう」、「文字多くてわかりずら!」みたいな直感で選んでもらって大丈夫です。

この直感は、事前知識がある分野なのか、初めての分野なのかでも変わってくると思います。

例えば私(ITエンジニア)の場合、基本情報技術者試験応用情報技術者試験、情報処理安全確保支援士といった本業の試験の参考書の場合は、細かく解説があった方が嬉しいです。

逆に、今回の日商簿記3級のような、まったく触れたことのない分野の場合、イメージをすること自体が難しいと思ったので、図や絵が多く入っている参考書がいいなと思っていました。

なんかもっと論理的に選ぶ方法ってないの..?という方

安心してください。論理的な選び方もご用意しています。

それが、残り2つの内容になります。

1-1-2.自分の勉強スケジュールにあっているか

参考書選びは、試験まで1ヶ月しかない人、半年ある人、1年ある人でも異なってきます。

1ヶ月で試験に合格するための勉強法はこちら! jewelrydango.hatenablog.com

まず、試験まで残り時間がすくない人は、

"ページ数が少ない参考書"をおすすめします。

なぜなら、ページ数が多い参考書を読む時間なんてないからです。

試験まで残り1ヶ月しかないのに日商簿記3級の知識全網羅!!(300ページ!!)みたいな参考書を買ってしまった場合、まず読めません。

300ページをじっくり読む時間なんてないですし、読めたとしても、100ページ目あたりで最初の1ページ目の内容は忘れています。

また、残り時間が少ない場合、いかに効率よく参考書の内容をイメージし、定着できるかが重要になってきます。

絵や図が多い参考書の方がよりイメージがしやすいと思うので、

"試験まで時間がない場合は、絵や図が多く、ページ数が少ない参考書"をお勧めします。

※ 合格率が低く、出題範囲がとても広い高難易度の試験の場合はページ数が少ない参考書自体がない場合があります。そんな試験の場合は、1カ月で合格など考えず、試験を延期した方がいいと思います。それでも1カ月で合格したい場合は、気合です。

1-1-3.自分が資格を取得する目的にあっているか

意外と、この内容について記載されている記事などはあまりないと思います。

人が資格取得をする目的は様々です。

「本業とは関係ないけど、知識を身に付けたいから取得する人」、「本業で知識を活かしたいから取得する人」、「会社で資格奨励金が出るから取得する人」など様々です。

この目的によってもどんな参考書を選べば良いのか変わってきます。

「本業とは関係ないけど、知識を表面だけでも身に付けたいから取得する人」にとっては、あまり業務レベルの細かい話は必要ありません。

細かい話よりも、"表面的にイメージがつきやすいような参考書"がおすすめです。

私が日商簿記3級を取得した理由も、社会人として、「お金の知識をみにつけたいなぁ」ぐらいだったので、所謂、業務で経理の仕事をするレベルの細かい話は必要ないと思っていました。

「会社で資格奨励金が出るから取得する人」は合格することが目的なわけですから、"なるべく短期間で合格できるような参考書"を選ぶ必要があります。

「本業で知識を活かしたいから取得する人」にとっては、合格することがゴールではありません。

そのため、本業でも辞書のように使える参考書がおすすめです。

"体系的に細かくまとめられている参考書"は、合格が目的の場合は、お勧めできないですが、本業で活かすことが目的の場合は、とてもお勧めできるものです。

1-2.スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級を購入した理由

1-1.の基準を踏まえて購入した理由は、以下の3つです。

  • ページ数が少ない(試験まで時間がない & まったく触れたことのない分野のため & 表面だけ理解したいため)
  • 図や絵が多い(簿記の流れや作業のイメージを理解しやすくするため)
  • 安い!(安い!!ため)

2.勉強スケジュール

勉強スケジュールはざっと、以下の通りです。

期間 やったこと
1日目 参考書を見ながら解く
1~2週目 第1問(仕分け)の勉強
3週目前半 第2問(補助簿など)の勉強
3週目後半 第3問(精算表など)の勉強
4週目~本番 まとめの勉強

3.スケジュールごとの勉強方法

勉強に使用した問題は、参考書に付属しているものだけです。

3-1. 参考書を見ながら解く(1日目)

まずはじめに、私が投稿した記事の通り、参考書を見ながら解くことをはじめました。

この結果や得た情報をもとに試験本番までの計画、どの部分を重点的に勉強するかなどを決めていきます。

jewelrydango.hatenablog.com

日商簿記第1問「仕訳」(配点45点)に関しては、時間がかかりますが問題なく解くことができました。

ここで「仕訳」は参考書の解説の内容や例題が頭に入っていれば問題なく解くことができるという情報を得ました。

また、配点が45点と高いことから全問正解を目指し、重点的に勉強することにしました。

日商簿記第2問「補助簿など」(配点20点)については、手のつけ方がわからず、途中で断念しました。

ただ、第2問は半分点取れれば十分という考えになりました。理由については第3問で説明します。

日商簿記第3問「精算表など」(配点35点)については、仕訳の部分に関しては参考書を見ながら問題なく解くことができたため、精算表などの書き方さえ覚えれば、9割の点数は取れるのではないかと思いました。

そのため、第1問で全問正解、第3問で9割正解することができれば、合格点に届いてしまうため、第2問にはあまり力を入れないようにしようと思ったのです。

上記の情報を踏まえて、以下のような作戦を立てました。

  • 第1問(仕訳)は全問正解できるように勉強する

  • 第2問(補助簿等)の勉強はあまり行わず、その分第1問や第3問の勉強をする

  • 第3問(精算表)は9割を目指す

  • 仕訳がすべての土台になるため、仕訳の勉強は常に行う

3-2. 仕訳の勉強法(1~2週目)

1~2週間目は仕訳の勉強をしました。

勉強内容としては以下の通りで、平日1時間、休日2時間を目安に行いました。

なるべく、多く問題を解く作戦です。

  1. 1日前に勉強した内容の問題を解く
  2. 参考書の内容や例題をノートに書きながらイメージする
  3. 今日勉強した内容の問題を解く
  4. 休日に、最初から今日まで勉強してきた内容の問題を解く

4に関しては、試験本番までずっと行なっていました。

3-3. 補助簿等の勉強法(3週目前半)

3週目の前半に補助簿など第2問で出題される内容を勉強しました。

この第2問は半分点とれれば十分という計画のもと勉強したので、あまり力をいれませんでした。

2日ほど使用して、一通りの問題を解き、出題頻度が高い補助簿を重点的に勉強しました。

3-4. 精算表等の勉強法(3週目後半)

3週目の後半に精算表など第3問で出題される内容を勉強しました。

ここでは、精算表や貸借対照表などの書き方の勉強や、計算ミスや打ちミスをしないように電卓を使った練習もしていました。

この勉強には3日ほど使いました。

3-5. まとめの勉強(4週目~本番)

4週目から私見本番までは毎日、問題集および、模擬試験を行いました。

問題集はほとんど正解するようになり、模擬試験でも8~9割くらいの点数をとれるようになりました。

4.まとめ

私は上記のような方法で勉強し、みごと95点(1問間違い)で合格することができました。

試験までの期間が短いほど、最初に計画を立てることが重要です。

  • 勉強時間の配分をどうするのか

  • 捨て問はないか

  • どんな勉強をすれば良いのか

これらを最初に決めておくと、効率よく勉強できます。

今回の記事が皆さんの参考書選びやスケジュールや作戦の立て方、勉強方法に役立てれば幸いです。